Air Force Zero

Reference Analog Turntable with Air Technology Air Force Zero (エアフォースゼロ)

FEATURE製品の特長

TechDASでは、Air Force Oneに始まり様々な顧客の要望を取り入れた製品を発売しており、その機種はAir Force Two Premium, Air Force Ⅲ Premium, Air Force Vに及んでいます。
これらの機種の開発、販売と並行して、現在得られる最高のレコードプレーヤーを発売するプロジェクトを進めておりました。
この開発は今迄の技術の蓄積と新しい発想を加えた、画期的な製品にすることを目標としていました。
そして遂に、TechDASの集大成Air Force Zeroが誕生しました。


技術的特徴(ドライブモーター)

ドライブモーターは有名なドイツのPapst社製のテレコ用高級シンクロナスモーターを使用しています。
トルクの大きな3相12極シンクロナスACモーターを基礎に、フライホイール式エアーベアリング方式のドライブモーターが開発されました。
定常回転を逸脱した時のみ、回転数の精度を上げる為にサーボ回路を制御します。(スタート時または外圧による回転数逸脱時のみ)


モーター回転制御方式

回転スイッチを押すと、あらかじめマイクロプロセッサーに記憶した回転数に対応した周波数を、DDS(Direct Digital Synthesizer)に設定され、モーターはハイトルク状態で回転します。
センサーよりの回転数信号と目的の回転数との差を計算し、差分をDDSに送って正しい回転数に制御します。
マイクロプロセッサーはセンサーからの回転数と目的の回転数の差分を求め、差分のデータをDDSに送り正しい回転数になるようにコントロールを行います。


技術的特徴(ターンテーブル本体)

総重量350kg、外形寸法902×677mmの大きさになりました。
これは当初の設計目標にほぼ近い数値です。
かつてない大掛かりなターンテーブルとなりました。


プラッターベース

このターンテーブルの肝は、プラッターベース(重量:35kg、材質:超々硬質ジェラルミン)にあります。
この中心にある部分に枝葉が伸びるようにアッパーパネルが伸び、これにトーンアームが取り付き、サスペンションの機構へと繋がっています。
そのフローティング部分の重さは5層のターンテーブルの重さを除いて100kg、そして5層のプラッター(40cmステンレス30kg, 30cmステンレス 20kg, 30cm砲金 20kg, 30cm ステンレス 20kg, 30cm タングステン 28kg)のトータル120kgが加わって、フローディング部分の重量は250kgになりました。
レコードプレーヤーについて語るとき、重さが性能のバロメーターと考えている人もいますが、この製品のプラッターベースとフローティングサスペンションの関係は支点より重心をはるか下にする事によりトーンアームとレコード面に影響のある大きな振幅から逃れることを設計の主眼にしています。


ベースフレーム

250kgのフローティング部分を支えるベースフレームは、100kgの重量のあるSUS(ステンレススティール)を使用し、IP硬質コーティング処理をしています。
表面硬度を上げる事により、振動収束スピードを速めています。


トーンアームベース

トーンアームベースについては、特殊な硬化処理を施したチタン製が付属します。
取り付けが可能なトーンアームは、9インチ、10インチ、12インチに限定され特殊寸法のトーンアームは除きます。


5層のプラッター

5層によるプラッターの効能は異種金属を組み合わせて振動吸収性を高めると共に、その最上部(レコード面に接する部分)にはダイヤモンドの次に硬く振動吸収性に優れた、タングステンを採用しています。
またより重要なこととして、この5層のプラッターはディスクバキューム用の空気を利用し、エアーチャッキングされていることです。
それにより、機械的ストレスが加わるネジを使い固定するという事を避けることができました。


エアーベアリング

120kg5層のプラッターは、10ミクロン浮上して回転しています。
このように浮上させる為に、プラッターベースの45cm円周上の加工精度平面度は、8ミクロン以内に仕上げられています。


サスペンション

サスペンションは各コーナーに合計4個設置されています。
Air Force Oneと同様に、ドーナッツ状の空気バネにより低周波振動を吸収しています。
4個のサスペンションモジュールは、TechDAS独自の設計によるものです。
サスペンションの空気は、電動ポンプで供給されます。


パワーサプライ

ユニットA:プラッター浮上用ポンプ/メイン電源/エアーコンデンサー
ユニットB:モーターのローターとホイールの浮上用ポンプ/3台の駆動用アンプ/サブ電源
ユニットC:ディスクバキューム用ポンプ/サスペンション供給用チャージポンプ/サブ電源
以上のような内容で、3筐体のパワーサプライが必要になります。


設置用専用ラック(オプション)

Air Force Zeroの操作性と性能を安定して引き出せる、専用ラックを用意しました。
オーディオ機器から発せられる振動を速やかに逃し、かつ外部からの振動を徹底的に遮断するという設計思想のもと世界中のオーディオメーカーから大変高い評価を得ている、スペインのアルテサニアオーディオ社製の専用ラックです。


SPECIFICATIONスペック

シャーシ ベースフレーム部 ステンレススティール100kg
プラッターベース 35kg(超々硬質ジェラルミン)
プラッター 第1層 プラッター 40cm 36kg(鍛造ステンレスSUS 316L)
  第2層 プラッター 31cm 21.5kg(鍛造ステンレスSUS 316L)
  第3層 プラッター 31cm 18.5kg(鍛造 砲金)
  第4層 プラッター 31cm 22kg(鍛造ステンレスSUS 316L)
  第5層 プラッター 31cm 6kg(特殊硬化処理 チタン)
   プラッター 31cm 23kg(焼結 タングステン)
プラッター総重量 104kg(チタン製 第5層プラッター)
121kg(タングステン 第5層プラッター)
プラッター総慣性モーメント 16,000kg・㎠(チタン製 第5層プラッター)
18,720kg・㎠(タングステン製 第5層プラッター)
駆動法式 特殊研磨ポリエステル繊維ベルト
駆動モーター ドイツPapst社製(1000/5001)3相12極シンクロナスモーター
プラッター回転数 33.3 rpm / 45 rpm
ワウフラッター 0.03%以下
ベースフレーム脚間隔 前側 674mm/奥側 722mm/右奥行 442mm/左奥行 461mm
外見寸法 901(W)× 677(D)× 335(H)mm
本体総重量 330kg(本体+モーター)チタン製第5プラッター
347kg(本体+モーター)タングステン製第5プラッター
パワーサプライ(エアーポンプ/電源ユニット)3台構成 ユニットPMS:W430 × D365 × H205 15kg
  ユニットPAS:W430 × D365 × H205 13kg
  ユニットPVS:W430 × D365 × H205 10kg
付属品 トーンアームベース(チタン製)2個
  ディスクスタビライザーシリーズ2
  アクリル製プラッターカバー
オプション用品 ラックA:W905 × D675 × H790
  ラックB:W790 × D610 × H790

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